生きるためのサッカー
ブラジル、札幌、神戸 転がるボールを追いかけて
「だけど、後悔はしていない。ぼくの行く先はボールが決める。ボールが転がり着いたところが、ぼくの生きる場所なんだ。」
――本書より
ブラジル・日本サッカー交流史をめぐる貴重な証言を収録した、著者初の自叙伝!
元ヴィッセル神戸ユース監督の日系ブラジル人2世のサッカー指導者である著者は、セルジオ越後、ラモス瑠偉らとともに、J リーグ発足以前の日本に“ブラジル・サッカー” を伝授。”フットサル”をはじめて日本に紹介した立役者のひとりとしても知られる。数多くの選手を指導・育成し、教え子には京都サンガF.C. 元日本代表の山瀬功治らがいる。
「サッカーには勝つよりも、大切なことがある」。信念を貫いたサッカ一指導者の感動秘話!
母国ブラジルとのサッカー文化の違いを受け入れながら日本でキャリアを積み、阪神淡路大震災やクラブチームの経営不振などのさまざまな難局を、「生きるためのサッカー」への情熱によって乗り越えていく。サッカーファンや指導者はもちろん、先行きの見えない人生に思い悩むすべての人に捧げる”不屈”の指導者のライフストーリー。
ブラジルのサッカーのみならず、スポーツ教育、日本人移民の歴史に関心のある読者にもおすすめの一冊。